いずれ環境は変わるので、嫌な人に振り回されるのは時間と労力が無駄だし精神的にも良くない
私の住んでいるアパートの前には一軒家が立ち並んでいます。
斜め前の一軒家には、おばあさんが一人暮らしをしていました。我が家の隣にも若い家族が住んでいますが、そのおばあさんは隣の家族はとても可愛がっていました。
きっと我が家がそのおばあさんにとって嫌な事をしたのかなとも思うのですが、何が悪かったのか検討もつきません。我が家の子供が挨拶をしても無視。お隣の子供たちには満面の笑みで話しかけ、畑になった野菜や果物を一緒に収穫し、食べたり家に上げて一緒の時間を過ごしていたりしました。
私も、自分の子供も可愛がってもらいたい。子供が大きくなって我が家だけ無視される事を理解して傷つかないかなといつも不安でした。
でも、挨拶やバレンタインのお菓子を渡したり、人から頂いたもののおすそ分けなどしても、返されたり嫌味を言われたりしました。ご近所さんと話をしていても、私たち家族が帰るとすっといなくなったり。
我が家の何が気に触るのかも分からないし、どう改善して良いやら悩む日々でした。
ご近所の仲の良い方に相談した時に、あのおばあさんは昔から。好き嫌いがはっきりしている。私が引っ越して来た時は、おばあさんもまだ若いしもっと凄かったよ。と教えてくれました。
何をされようが子供の前では愚痴らない、挨拶だけはしときなさいとも教えてもらいました。
でも頭では分かっても心がついていかないんですよね。常におばあさんの言動が気になり、どうやったら上手くお付き合いが出来るのか。
家事や子育ての間にも、自分の小さな小さな器に、そのおばあさんの存在が大きくのしかかりました。
でも、良かれと思ってすればするほど拒絶感が増しました。同じ事をお隣の家族がしたら対応が違うだろうに。何もしなかったら、お隣はこんなにしてくれるのに、我が家はお付き合いしないと近所に言い張りまわっているのではないかと被害妄想が増しました。
そしてこの春、おばあさんが倒れて今後一生病院生活になりました。おばあさんとの関係は結局何も変わらないままです。
今思えば、この方は嫌いな人からは、何を言ってもされても気に入らないんだと思います。
おばあさんとの関係が改善ができなかったと後悔もありますが、環境が変わったお陰で家庭にイライラを持ち込み、主人や子供に当たる事が少なくなりました。
結局、環境が変わるのが一番の解決でした。
環境を変える事は難しい時もあるかと思います。でも、自分を嫌う人の事で心や時間、自分を失うくらいなら、自分の楽しいこと、自分の大切な人に喜んでもらう事をしたり考えたりする方が、よっぽど有意義な生活ができるんだなーと思いました。嫌な思いから解放され、気持ちも体も楽になりました。