厳しい家庭vs甘い家庭

我が家は比較的、子供に甘い家庭でした。

家のお手伝いも勉強も、他の家と比べる事は出来ませんが割と子供の意見が自由に通りました(今思えば親の許可をそもそも取らなかったのかな)

 

母が厳しい家庭で育ったらしく、自分はそう育てたくないと常に言ってました。そして、小学5年までは祖母と同居していましたが、男子厨房に入らずの考えから兄2人が台所に立つ事はなく、兄が台所に立たないのに、あなたも立たなくて良いと母が言ってくれて料理経験なく大人になりました。

 

母は、女は結婚したらどうせ家事をしなくてはならない。結婚するまでは自分のしたい事を後悔なくしなさいという考えでした。

 

独身時代、その言葉を後ろ盾に本当に満喫させてもらいました。

 

が、結婚生活はその分とても苦労しました。主婦の基本が全然身についていないのですから…。家でのしつけが厳しい幼馴染と話をした事があります。その子は家の厳しさに、私は家の甘さにお互い愚痴をこぼしていた事が忘れられません。

 

家が厳しくても甘くても、独立したら自己責任で対処して生きていくものです。過去のなかったもの、今ないものや出来ない事を数えるより、これから出来る事を増やしていきたいと思います。

 

母は、母の思いで子育てしています。それが私にとってプラスかマイナスかは私が決め、私がこれこらどうするか、どうしたいかを考えるだけです。マイナスと思った事は辞め、プラスと思った事は子供にもしてあげる。ただそれだけで母に対して恨むことも悔やむ事もありません。

 

母も人間だし、間違いはあります。甘やかして育てるという考えを否定もしません。愛情を持って、自分の信念で育ててくれたのですから。

 

結婚し自分の家庭を持った今、私は私の考えや信念をもち、愛情を持って子育てしています。それが間違っているかどうかは分かりません。大人になった時に子供がどう思うかも分かりません。どう育てても親を責めたくなる時はあると思っていますし。

 

でも、親や環境を責めても前に進めません。過去は変えられないですから。未来と自分は変えられる。言葉は知っていても家庭を持って苦労してから初めて実感し、体感しました。私は弱い人間なので、そう思ってもなかなか変えられない時もありますが、少しずつ、主人や子供たちに支えてもらいながら成長していると思います。